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翌朝、6時半には目が覚めたのでさっそく館内の湯めぐりに繰り出すことにする。
まずは地下にあるシンプルな雰囲気の新湯(しんゆ)へ。
こちらは名前とは裏腹に、不忘閣創建当時の石組みが湯船にそのまま残されている。
不忘閣といえばやはり蔵湯か大湯が有名だが、自分の中ではこの新湯が一番のお気に入りとなった。
泉質自体は他の浴場と同じだと思うが、浴槽の広さが丁度良く、外からうっすら差し込んでくる日差しの雰囲気がなんともいえず落ち着くのである。
そして最後は貸切制の亥之輔(いのすけ)の湯。
こちらは唯一の半露天風呂となっており、浴槽は新湯同様に石造りとなっている。
大人一人入るのが精一杯という感じで、体が大きい人にはちょっと狭いかな。
浴室の雰囲気自体はとても好きだけど。
その後は夕食と同じ部屋で朝食を頂いた。
写真は撮り忘れてしまったが、鍋物など盛りだくさんでとても美味しかった。
普段朝食を食べない自分でもきれいに完食してしまったし。
総括すると、食事・お湯・文化財の建築等どれも評判通りに素晴らしいので、一度は泊まってみるべき宿である。
特にレトロな雰囲気や建築が好きな人には最高かな。
ただ注意点として一部の客室以外は浴場や食事会場に移動する際に100段近い階段を使う必要がある。足腰に不安があるなら母屋の近くにある、階段下の部屋を選ぶのがオススメだ。(秘湯を守る会のHPから予約時に指定できる)
紅葉や雪の積もる時期も良さそうなので、季節を変えての再訪としたいところである。
次回以降で、仙台でのプチ観光と福島・高湯温泉での宿泊記を書いていきます。
それでは。