梅雨の時期の旅行は意外と悪くないと思っている。
もちろん沖縄など観光するにあたり晴れてナンボの場所もあるので一概には言えないが、基本的にオフシーズンなので混雑を避けて移動できるし、景観的には新緑のみずみずしさが一際美しく引き立つ時期でもある。
今回の旅では山間部の静かな温泉宿を目指しながら、そういった魅力的な季節を心ゆくまで漫喫することができた。
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仙台駅西口側のバス乗り場から遠刈田温泉行の路線バスで約1時間、さらにその終点から15分程車で山道を登ったところが青根温泉となる。
今回の宿である湯元 不忘閣は伊達藩御用達の湯としてその中でもとりわけ古い歴史を持っており、開湯はなんと1528年(!)。
約500年近くもの間、芥川龍之介など多くの文人墨客に親しまれながら、現在でもその湯を求めて全国から温泉ファンが訪れる名宿となっている。
宿に到着してから、チェックインと共に館内の温泉についての説明を受ける。
どうやら今回は宿泊者数の関係から、すべての浴場を貸切制で利用できるとのことで、空いていれば受付に置いてある木札を持っていって何回でも自由に入浴して良いのだそう。
チェックインの後食事まで少し時間が空いたのでさっそく風呂に向かっても良かったのだが、館内の鄙び具合が(良い意味で)最高過ぎたので結局館内の撮影だけで時間が過ぎてしまった。笑
まずは部屋からの景色を。
左手が食事処や温泉を擁する母屋で、右手の御殿が正宗公が宿泊した青根御殿(現在は残念ながらこちらには泊まることができない)。
正直、外観から想像されるよりも母屋周りのスペースは鄙びた雰囲気で、
予想外の収穫となったのだった(思い返すだけでもまた行きたくなってきた…)。
長くなってしまったので、お湯と食事については次回にまとめて投稿します。
それでは。